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狂言・和泉流
鎌腹
能・金春流
兼平
前シテ 老翁 面 三光尉(さんこうじょ)
後シテ 今井兼平 面 平太(へいだ)
昨夜よく眠れず、「ちょっとまずいな」 と思いつつ能楽堂へ。 ちょっと調子が悪いとすぐ睡魔に襲われます。
狂言は野村万作がとても面白く、目はパッチリ。続く、「兼平」も 面「平太」の凄みで眠くなる間もなく、あっという間でした。 能楽堂はもう蚊取り線香の匂い。 すぐ、夏です。
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新年、最初の観劇は能楽堂です。お正月気分もコロナでなんとなく冴えません。
それでも能楽堂の入り口には松飾、広間には大きなお供え餅、そして舞台にはしめ縄が飾られ清々しい気分にさせてくれます。
能・宝生流
松尾
面・小尉(こじょう)/老翁 神体(じんたい)/松尾明神
老翁と打って変わり、まるで別人が演じているような颯爽とした松尾明神の足取り。ちょっとびっくりしました。
狂言・大蔵流
筑紫奥
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能・観世流
頼政
面 朝倉尉 頼政
狂言・和泉流
飛越
一調
遊行柳
能・金春流
三井寺
面 曲見(しゃくみ)
今回の特別公演 繋がりは「三井寺」のようです。 頼政が当時三井寺に泊まり、宇治川の合戦の様子を「頼政」の面をつけ語ります。 今、東博の「最澄と天台宗」では三井寺の御宝物が随分展示されているようです。今年は「三井寺」で締めくくりでしょうか。
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狂言・和泉流
孫聟
能・喜多流
六浦
なんといっても 「孫聟」の野村 萬、91歳。 すごいの一言です。 本当にお爺ちゃまのご様子ですが、きっと普段はスタスタと歩いているのでしょう。 嫌味ではない地獄耳のような祖父(おおじ)。 ちょっとほのぼのとします。
能の「六浦、」後シテの深いグリーンに金色の楓があしらってある衣装が、まるで能楽堂のお庭の新緑鮮やかな「楓」を模しているようです。 能衣装を見ると、日本の織物の素晴らしさをとても感じます。
中庭の「萩」はもう背丈ほどの高さになりました。 7月頃には咲き始めるのでしょう。毎月中庭を見るのも楽しみの一つです。
今日はダブルヘッダーです。 アリナミンVかな。
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復興と文化
新作狂言 維盛(これもり) 昭和60年茂山狂言会初演
復興能 名取ノ老女
狂言は 平家の落人三位の中将維盛のお話。 源氏の世の中になって、平家の落人の追求が始まります。 そんな中、維盛が立ち寄った茶屋で、戰のために愛する妻子と別れなければならなかったことなどを語り、家族を失い家を焼かれた茶屋の主人共々、戦争を憎むお話を狂言にしたものです。
最近何故か「平家」づいています。 熊谷陣屋は一ノ谷の合戦の時、源氏方の熊谷次郎直実が自分の息子を殺し、平敦盛を助ける話です。 まずここで平敦盛。 「子午線の祀り」はまさしく平家の物語。 知盛のお話です。 こうなると今年は「平家物語」を読むことに・・・わかりません。
「名取ノ老女」
今日はすごい風、コロナ予防で開け放してあると思われる鏡の間、揚幕は大きく煽られています。 その揚幕の向こうからは、笛だけでなく鼓の音も聞こえてきます。
名取ノ老女は女性能楽師 鵜沢久氏です。 名取ノ老女が法楽の舞を踊ると護法善神が現れますが、この護法善神が若い。まぁ見事な青年でした。
東北にまで熊野信仰が広まっていたのか、と驚いてしまいします。 中世の人たちの行動半径は結構広かったようです。
東日本大震災の鎮魂を込めて復曲された「名取の老女」、老女の他に孫娘の登場でいろいろなものの継承を表しているのでしょうか。
来月は女性能楽師の公演がありますが、どんどん女性が活躍して欲しいものです。
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今年最初の能楽堂。 入り口には大きな松飾り。 もちろん舞台にはしめ縄が飾ってあります。前回からほんの一週間ですが、なんとなくとても時間が経ったような気がします。
素謡・観世流
神歌
翁 角寛次郎
千歳 角 幸二郎
「とうとうたらりたらりら たらりあがりららりとう」 えっなぁに?これって? と思いながら聴くも、お声の良さに惹きつけられます。 最後は「万歳楽・万歳楽・万歳楽」ーめでたしめでたしーなのでしょう。
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本年最後の能楽堂です。 お庭は植木屋さんの植栽後のようで、さっぱりと、というか萩の枝もほとんどの下草も根本から綺麗さっぱりと剪定されていました。 いつもこんなに切ってしまうのでしたっけ? まぁ、春には新しい芽が出てくることでしょう。 どのくらい変わるのかも楽しみです。
狂言・大蔵流
米市
シテ/男 山本東次郎
アド/有徳人 山本泰太郎
能・宝生流
鞍馬天狗 天狗揃
前シテ/山伏 後シテ/大天狗 宝生和英
子方/牛若 水上 嘉
お元気な東次郎さんが 重そうにお米を担いだお姿。それに打掛を羽織りなんともユーモラスです。
「鞍馬天狗」子方の牛若丸。 そして舞台に白い髪の大天狗と赤い髪の七人の天狗。 およそ18畳の空間がとても狭く感じられます。 手に持っている羽も豪華ですし、天狗の衣装は派手で観ていても楽しいです。 今年もどうにか無事に年を越せますように、と天狗に頼みたくなってしまいます。
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狂言・大蔵流
猿婿
能・金春流
舎利
狂言は、なんと沢山の猿が猿語で会話をする、という楽しいもの。面白いことを考えるものです。 映画でも「猿の惑星」があるように、人間に近いからこんなお話が組みたてられるのでしょう。
お能は、足の速い鬼、足疾鬼(そくしっき)と足の速い仏、韋駄天との追いかけっこのお話。そうか、韋駄天は仏様だったんだ、と。「天」ですものね。佛様を守る神様でした。舞台に置かれた一畳台はある時は祭壇、そして舎利殿、さらに天井世界をも表します。ほんと、お能を観るときは頭を柔軟にしないとついていけません。それが面白いのですけどね。
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狂言・大蔵流
「若市」(にゃくいち)
能・金剛流
「龍田」
面白いことに「狂言」の女性は強い人が多い。 この「若市」も花好きな尼僧が持っていたお花に言いがかりをつけ、それを奪い取って道に捨てた住持に仕返しをする、というお話。 なかなか痛快です。
「千早ふる 神代もきかず龍田川 からくれないに水くくるとは」在原業平の歌で有名なあの「龍田川」の龍田明神のお話。行ったことのない「龍田川」ですがよほど紅葉が綺麗なのでしょう。 紅葉にかけて衣装も素晴らしい。 日本の織物の素晴らしさを痛感します。
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狂言・大蔵流
金藤左衛門
能・観世流
江口
梅若万三郎の「謡」があまりに美しく艶やかなのに聴き入ってしまいました。けして大きな声ではないのに、はっきりと通るのです。 不思議です。
今日はいつもと違って脇正面の席、橋掛かりの近く。 観る場所によって大分感じが変わるので、たまには場所を変えるものいいかも、ですね。