Filed under: バレエ
「舞姫と牧神たちの午後 2021」
Danae
【出演】木村優里&渡邊峻郁
【振付】貝川鐵夫
【音楽】ヨハン・セバスティアン・バッハ
かそけし
【出演】酒井はな&森山未來
【演出・振付】島地保武
【音楽・演奏】藤元高輝(gt.)
Butterfly
【出演】五月女遥&渡邊拓朗
【構成・演出】平山素子
【振付】平山素子&中川 賢
【音楽】マイケル・ナイマン、落合敏行
極地の空
【出演・振付】加賀谷 香&吉﨑裕哉
【音楽・演奏】坂出雅海
Let’s Do It!
【出演・振付】山田うん&川合ロン
【音楽】ルイ・アームストロング ほか
「A Picture of You Falling」より
【出演】湯浅永麻&小㞍健太
【振付】クリスタル・パイト
【音楽】オーウェン・ベルトン
新国立小劇場。 「Butterfly」はダブルキャスト。 今日、明日のソワレは 池田理沙子&奥村康祐です。両方観たかったのですが、今回は 五月女遥&渡邊拓朗 の出演です。 この平山素子・中川賢の振り付け・構成演出はなかなか楽しめました。
今回の私の一押しは 「Let’s Do It!」。 山田うん&川合ロン の作品です。とても楽しめました。 Let’s Do It!の言葉の響き。サッチモのあの「だみ声」とあった踊り。
Let’s Do It , Let’s Fall in Love 素敵でした。
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復興と文化
新作狂言 維盛(これもり) 昭和60年茂山狂言会初演
復興能 名取ノ老女
狂言は 平家の落人三位の中将維盛のお話。 源氏の世の中になって、平家の落人の追求が始まります。 そんな中、維盛が立ち寄った茶屋で、戰のために愛する妻子と別れなければならなかったことなどを語り、家族を失い家を焼かれた茶屋の主人共々、戦争を憎むお話を狂言にしたものです。
最近何故か「平家」づいています。 熊谷陣屋は一ノ谷の合戦の時、源氏方の熊谷次郎直実が自分の息子を殺し、平敦盛を助ける話です。 まずここで平敦盛。 「子午線の祀り」はまさしく平家の物語。 知盛のお話です。 こうなると今年は「平家物語」を読むことに・・・わかりません。
「名取ノ老女」
今日はすごい風、コロナ予防で開け放してあると思われる鏡の間、揚幕は大きく煽られています。 その揚幕の向こうからは、笛だけでなく鼓の音も聞こえてきます。
名取ノ老女は女性能楽師 鵜沢久氏です。 名取ノ老女が法楽の舞を踊ると護法善神が現れますが、この護法善神が若い。まぁ見事な青年でした。
東北にまで熊野信仰が広まっていたのか、と驚いてしまいします。 中世の人たちの行動半径は結構広かったようです。
東日本大震災の鎮魂を込めて復曲された「名取の老女」、老女の他に孫娘の登場でいろいろなものの継承を表しているのでしょうか。
来月は女性能楽師の公演がありますが、どんどん女性が活躍して欲しいものです。
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いつものようにギリギリに能楽堂に飛び込むと、あら、なんかおかしい。 だぁれもロビーにいないというかいつもの係の人たちもあっちを向いている。 兎にも角にもと会場に入ると、れれっ何故??「狂言」はどこにいった、とここで気づきました。 開演が1時間早くなっていたのです。 あちゃと思ったものの もう「景清のむすめ」まで登場。何回もチケットは確認で見たのですが、思い込みは恐ろしいです。 金曜日は”6時半”が刷り込まれていたのです。 コンサートは時間が早くなることがないので、なおさら気づかなかったのでしょうけれど。つくづくと「脳」は思い込むことを痛感。
能 観世流 景清
悪七兵衛景清の屋島の戦いを表す様は、それまで落ちぶれた老人だったのが一変します。そして、娘、人丸との見えない目で追っている別れ。 本当はどんな人だったのでしょうね。
歌舞伎・文楽いろいろな場面で「景清」の名前はよく聞きます。 景清、と聞くとつい思い出してしまうのが「阿古屋」です。 「阿古屋」が責められるのも景清の行方を知っているかどうかです。このことを玉三郎が話していましたっけ。
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コロナ禍の中、新国立劇場は頑張っています。 今回もワルキューレ開催です。
今年のワグナー祭り 「タンホイザー」「ワルキューレ」「パルジファル」 の2番目までは無事漕ぎ着けました。
指揮:大野和士
原演出:ゲッツ・フリードリヒ
美術・衣装:ゴットフリート・ピルツ
照明:キンモ・ルスケラ
再演演出:澤田康子
舞台監督:村田健輔
管弦楽 : 東京交響楽団
ジークムント:村上敏明(第1幕)、秋谷直之(第2幕)
フンディング:長谷川 顯
ヴォータン:ミヒャエル・クプファー=ラデツキー
ジークリンデ:小林厚子
ブリュンヒルデ:池田香織
フリッカ:藤村実穂子
ゲルヒルデ:佐藤路子
オルトリンデ:増田 のり子
ヴァルトラウテ:増田弥生
シュヴェルトライテ:中島郁子
ヘルムヴィーゲ:平井香織
ジークルーネ:小泉詠子
グリムゲルデ:金子美香
ロスヴァイセ:田村 由貴絵
今回は 大野和士さんがyoutubeで説明していますが アッバス版という オケは多少の縮小サイズになっているようですが、ほとんど気になりませんでした。 というかこれで十分だったかも。
それにしてもジークムントを二人で分けるというのはよく考えたものです。 歌舞伎の通し狂言だと、あれ、さっきの義経と違うよね、あれ力弥も顔が違う・・・なんてこともよくありますけど。
ただ一人、予定通りは藤村実穂子さん。 もう慣れている「フリッカ」見事でした。 ブリュンヒンデ、池田香織さんも素晴らしかった。 今回はとても気合が入っていたので4時間が短く感じるほど。さぁ、残すところは「パルジファル」。 神に祈るしかありません。
Filed under: 文楽・歌舞伎
入門歌舞伎の”明智光秀”
片岡亀蔵
鶴屋南北 作
中村吉右衛門 監修
時今也桔梗旗揚
武智光秀 尾上菊之助
小田春水 坂東彦三郎
秀光妻皐月 中村梅枝
森蘭丸 中村萬太郎
光秀妹桔梗 坂東新伍
森力丸 中村鷹之資
山口玄蕃 中村吉之丞
住職日和上人 片岡亀蔵
連歌師宇野丈巴 河原崎権十郎
安田作兵衛 中村又五郎
国立劇場の前のお庭の黒侘助や雪柳は満開、桜もちらほらと咲き始めていました。 あと一週間もすれば桜も満開でしょう。
最初に亀蔵の”明智光秀”入門があるのでわかりやすいです。 明智の「水色桔梗の家紋」の話を聞いて、あの当時の染物の草木染めで水色って何で染めたのかしら、と帰ってから調べると藍の生葉で綺麗な水色が染まるようです。 確かに「藍染」に使う「藍」は発酵させてから何度も浸けて色を出すようです。
昨年3月は菊之助の「義経千本桜」上演のはずだったけ、なんて思いながらの観劇です。 今回は吉右衛門にも実際にお稽古をしてもらった、と歌舞伎公演ニュースにも書いてありましたが、花道でのちょっとした仕草、科白が吉右衛門そっくりです。 でも、私は世話物も観たいな。
Filed under: 文楽・歌舞伎
第二部
一谷嫩軍記
熊谷陣屋
河竹黙阿弥 作
雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)
直侍
仁左衛門の直実。 あまりの迫力にもう一度観なければとチケットを探し始めました。自分自身に語っている「一六年は一昔。あぁ、夢だ・・・」に 思わずもらい泣きを。 仁左衛門の隈取の下の表情・眼力の底の心理描写、何をとっても素晴らしい。
後半は打って変わって「直侍」。 この二つの演目、もしかして「直」繋がり???なんて思いながら、菊五郎の直侍。 おそばの食べ方も「江戸」を感じさせます。 そしてこのところ立役の多い東蔵の按摩丈賀。 急に歌舞伎座の周囲まで江戸にタイムスリップしたような不思議な感覚を覚え楽しみました。
第三部
楼門五三桐
吉右衛門の「五右衛門」 ”絶景かな、絶景かな・・”と吉右衛門のセリフから始まり 幕切れの見得は欄干に片足乗せての甥の松本幸四郎との掛け合い。 大播磨の貫禄です。
最後は玉三郎の「隅田川」 Bプロも観たいと思いつつ、今回は悲しみを抑え込んだ美しい玉三郎の”班女”。
Filed under: オペラ
指 揮: セバスティアン・ヴァイグレ
原演出: キース・ウォーナー
演出補: ドロテア・キルシュバウム
タンホイザー:片寄純也
エリーザベト:田崎尚美
ヴェーヌス: 板波利加
ヴォルフラム:大沼 徹
ヘルマン: 狩野賢一
ヴァルター: 大川信之
他
合 唱: 二期会合唱団
管弦楽: 読売交響楽団
久しぶりの東京文化会館、そしてワーグナーです。 やっぱりワーグナーの曲は美しい。 聴きに来て本当に良かった、と思います。 本題「タンホイザーとヴァルトベルグの歌合戦」 三幕のヴォルフラム・大沼 徹の「夕星の歌」素晴らしかった。 心の中で「大ブラヴォ〜〜〜」エリザベト・田崎尚美も良かった。 オーケストラもずいぶんと小編成になっていましたが、音は良く鳴っていました。 さすが読響です。 来月の山田和樹も楽しみです。 帰り道は気持ちよく 「夕星の歌」そーれー♯ど♮どーし♭しーらそーをハミングでした。
暖かい気温に誘われて、不忍の池の周りにも結構人が出ています。 やはり土曜日・日曜日は人出が多いのでちょっと外に出るのも考えてしまいます。 あと2、3週間もすると、きっとお花見の人でいっぱいになるのでしょうね。
Filed under: 文楽・歌舞伎
廓文章 吉田屋の段
伊左衛門 豊竹咲太夫
夕 霧 竹本織太夫
喜左衛門 豊竹籐太夫
鶴澤燕 三
ツレ 鶴澤燕二郎
<人形>
伊左衛門 桐竹勘 濤
夕 霧 豊松清十郎
菅原伝授手習鑑 寺入りの段・寺子屋の段
豊竹希大夫
鶴澤清 馗
前 豊竹呂太夫
鶴澤清 介
豊竹籐太夫
鶴澤清 友
<人形>
よだれくり 吉田玉 翔
女房 戸波 吉田清五郎
女房 千代 吉田蓑二郎
武部 源蔵 吉田玉 也
春藤 玄蕃 吉田玉 輝
松 王 丸 吉田玉 助
冥途の飛脚
淡路町の段
口 竹本小住太夫
鶴澤清 丈
奥 竹本織太夫
竹澤宗 助
封印切の段
竹本千歳大夫
豊澤富 助
道行相合かご
梅 川 竹本三輪太夫
忠兵衛 豊竹芳穂太夫
<人形>
梅 川 吉田勘 彌
忠兵衛 桐竹勘十郎
先日 三浦しおんの「仏果を得ず」を読んだ後なので、義太夫と三味線がやけに耳に響いてきます。 咲太夫さんもお元気なご様子。 ずらっと並んだ「見台」を見るとあれっ、織太夫・籐太夫、色違いのお揃い? でもフサの長さが違います。「仏果を得ず」にも書いてありましたが見台って結構目につきます。 蒔絵やさらに螺鈿の細工が施してあるものなどなど、豪華なものが多いですね。
廓文章の夕霧、人形を遣っている清十郎、もしかしてほとんど目をつむっているのではと・・。それとも薄目開いているの? 聞いてみたいです。 良い夕霧でした。
冥途の飛脚の「道行」って雪の中ではなかったのでしたっけ。 父親も出てこないし、少し時間短縮っだったのかしら。
終わるとギリギリ 7時53分。 とりあえず8時までですものね、歌舞音曲は。 5月の公演までにはもう少しコロナの影響がなくなっていますように。
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一、本朝二四孝 十種香
二、泥棒と若殿
「十種香」 魁春の八重垣姫、門之助の勝頼、孝太郎の濡衣。 謙信は錦之介。
魁春の八重垣姫に驚きました。 若くて可愛らしくて。 思わず「すごい!!」 香を焚いている八重垣姫を観ながら、昨年香道、御家流の香席に参加した時のことを思い出しました。 その席で聞いた伽羅の香りの素晴らしかったこと。 いままで家で焚いていたのは「伽羅」でもスティック型のお香で、あまりの違いに驚いてお伺いすると、香木とお線香では全く別物と。 また、同じ伽羅でも香木によって香りも違うとのこと。 内緒のお話ではとても高価な「伽羅」だったとか。
十種香、どんなお香を焚いたのでしょうか。
浄瑠璃は葵太夫。
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今年最初の能楽堂。 入り口には大きな松飾り。 もちろん舞台にはしめ縄が飾ってあります。前回からほんの一週間ですが、なんとなくとても時間が経ったような気がします。
素謡・観世流
神歌
翁 角寛次郎
千歳 角 幸二郎
「とうとうたらりたらりら たらりあがりららりとう」 えっなぁに?これって? と思いながら聴くも、お声の良さに惹きつけられます。 最後は「万歳楽・万歳楽・万歳楽」ーめでたしめでたしーなのでしょう。