Filed under: オペラ
指揮: 沼尻竜典
演出: 粟国 淳
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
「フィレンツェの悲劇」
グィード・バルディ: ヴゼヴォロド・グリヴノフ
シモーネ: セルゲイ’レイフェルクス
ビアンカ: 斎藤純子
「ジャンニ・スキッキ」
ジャンニ・スキッキ: カルロス・アルバレス
ラウレッタ: 砂川涼子
ツィータ: 寺谷千枝子
リヌッチョ: 村上敏明
ネッラ: 針生美智子
ゲラルディーノ: 吉原圭子
ベット・ディ・シーニャ: 志村文彦
シモーネ: 大塚博章
マルコ: 吉川健一
チェスカ: 中島郁子
スピネッロッチョ先生: 鹿野由之
アマンティオ・ディ・ニコーラオ: 大久保光哉
ピネッリーノ: 松中哲平
グッチョ: 水野秀樹
ブォーゾ: 有岡蔵人
ラウレッタの砂川涼子さん、素晴らしい。 次の出演は・・・あれれれれれ トッーランドット、7月の21日だけ・・・残念です。
Filed under: オペラ
「さまよえるオランダ人」
指揮: ダーヴィト・アフカム
オランダ人(バス・バリトン): ブリン・ターフェル
ダーラント(バス): イェンス=エリック・オースボー
ゼンタ(ソプラノ): リカルダ・メルベート
エリック(テノール): ペーター・ザイフェルト
マリー(メゾ・ソプラノ): アウラ・ ツワロフスカ
舵手(テノール): コスミン・イフリム
管弦楽: NHK交響楽団
合唱: 東京オペラシンガーズ
合唱指揮: トーマス・ラング
毎回思うこと、チケットを2日分取っておけばよかった、と。
オケはN響、コンマスはキュッヒルさん。
今回のキャスト、それぞれ素晴らしい。あの文化会館の大ホールに声が響き渡ります。 ゼンタとオランダ人が手を取り合って舞台袖に入って行くときには思わず涙が・・。
・・・やっぱりいらないな、後ろの映像。・・
Filed under: 文楽・歌舞伎
またやってしまいましいた。 2時半開演だと思ってゆっくりしていたら、2時開演。 慌てて会場に飛び込んだものの「団子売り」は終わった後。 一年に1度くらいはやってしまいます。 開演時間や会場を間違えたり、違う公演のチケットを持って行ったり。 指差し確認が必要なようです。
菅原伝授手習鑑
寺入りの段 豊竹咲寿太夫・鶴澤友之助
寺子屋の段 前 豊竹呂太夫・鶴澤燕三
後 豊竹芳穂太夫・鶴澤清志郎
鑑賞教室は若い学生で一杯です。 興味を持って観ている子。寝ている子。それぞれです。
寺小屋の段、終わって後ろの席の男の子、「こんなので殺されてはたまらないよなぁ。」と。 確かに!と大人の立場から観ていた私には、殺される子供の立場を考えたこと、ありませんでした。 思わず後ろを見て頷いてしまいました。
Filed under: 展覧会
とりあえず、またコロナで休館なんてならないうちに早く行っておかなければ、とルドン・ロートレック展へ。 ふと、初めてルドンの名前を知った時を思い出しました。 「山種美術館」のカレンダーです。 普段、山種美術館のカレンダーは日本画のことが多かったのですが、その時洋画のシリーズだったのです。 カレンダーを見て、最初に「変な名前」と思った記憶があります。その絵の色彩がとても綺麗だったのも印象に残りました。
今回は、岐阜県立美術館との共同企画です。 ルドンは色彩の豊かな絵ばかりでなく、石版画の「黒」、これは前回のルドン展の時に驚きました。カレンダーで見た限り、想像がつかなかってのです。
音声ガイドは無料。 ちょっと得した気分です。ロートレックの「アリスティド・ブリュアン」って歌手だったなんて知りませんでした。 三菱一号美術館はロートレック、ヴァロットンなどの作品をだいぶ購入したようなので今回も「お披露目」多数でした。 興味深かったのは岐阜県立美術館所蔵の山本 芳翠・黒田 清輝・藤島 武二・浅井 忠・青木 繁・木村 荘八 などの日本人画家の作品です。特に山本 芳翠の「浦島」。 同時代の日本人画家の作品と見比べるのも面白いものでした。
Filed under: 展覧会

あけましておめでとうございます。
今年の標語 「先手必勝」 ですので、会期ギリギリに展覧会に飛び込まないようにと、早め早めに観に行くことに。 これって先手必勝? 最近はコロナで人数制限もあり、会期終了直前も予約が取れれば普段ほどは混んではいません。 ただ、ぼーっとしていると人数制限で反対に入場できなかったりしますけれど。
ビュッフェ展、思っていたより大作が多く、見応えがあります。 静岡にあるベルナール・ビュッフェ美術館所蔵のものが多く展示されていました。 一体誰がこんなにコレクションしたの?と調べると、なんとあのスルガ銀行の三代目頭取だった岡野喜一郎のコレクション。 これだけの作品を集めるのは大したものです。
若い時の作品をみると早熟なのがよくわかります。 そして黒とグレーだけの世界から、明るい色の世界に変わっていく様。 展示してあるサガンの文庫本の表紙の絵は確かに記憶にあります。なんとなく昔を思い出し懐かしくさえ思えてきました。 機会があったら、静岡のビュッフェ美術館にも行ってみたいものです。
Filed under: コンサート
べートーヴェン生誕250年記念 で急遽決まったB.C.Jの第九演奏会。 今年は珍しく2回目の第九です。
指揮:鈴木雅明
オルガン:鈴木優人
ソプラノ:森 麻季
アルト:林 美智子
テノール: 櫻田 亮
バス:加耒 徹
合唱&管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
J.S.バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(オルガン独奏)
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱付き》
オルガン独奏で始まったコンサート、今年あった色々なことが思い出されます。
ピリオド楽器で演奏される第九。楽器のアンサンブルが違って聴こえ、今までは聴き取れなかった旋律が聴こえてきます。 第九の不気味な出だしや、3楽章が教会のミサの響きに聴こえたり耳がダンボ状態。そして4楽章。加耒さんのバリトンがあのオペラシティに響き渡ると、思わず落涙。ついつい合唱を歌いたくなってしまい、マスクの下で東響と時と同様、口パクでした。
さぁ、今年のコンサート納めです。 中止・延期になったコンサートも多々ありました。 来年がどうなるかまだわかりませんが、コンサート、お芝居、美術展早く今まで通りになって欲しいものです。
Filed under: 能・狂言
本年最後の能楽堂です。 お庭は植木屋さんの植栽後のようで、さっぱりと、というか萩の枝もほとんどの下草も根本から綺麗さっぱりと剪定されていました。 いつもこんなに切ってしまうのでしたっけ? まぁ、春には新しい芽が出てくることでしょう。 どのくらい変わるのかも楽しみです。
狂言・大蔵流
米市
シテ/男 山本東次郎
アド/有徳人 山本泰太郎
能・宝生流
鞍馬天狗 天狗揃
前シテ/山伏 後シテ/大天狗 宝生和英
子方/牛若 水上 嘉
お元気な東次郎さんが 重そうにお米を担いだお姿。それに打掛を羽織りなんともユーモラスです。
「鞍馬天狗」子方の牛若丸。 そして舞台に白い髪の大天狗と赤い髪の七人の天狗。 およそ18畳の空間がとても狭く感じられます。 手に持っている羽も豪華ですし、天狗の衣装は派手で観ていても楽しいです。 今年もどうにか無事に年を越せますように、と天狗に頼みたくなってしまいます。
Filed under: コンサート
指揮:秋山和義
ソプラノ:森野美咲
メゾソプラノ:鳥木弥生
テノール:小原啓楼
バリトン:大山大輔
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指導:河原哲也
コンサートマスター:水谷 晃
ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」
エグモントの最初の音、ファ〜〜〜〜 オーケストラのツォッティ。 ホールに気持ちよく響き渡ります。 秋山さん お元気です。 そして「第九」。 第九を聴くのは久しぶりなので、昔 「deine zauber」を「ダイネー ツァウベル」 と歌っていたのを、新国立劇場合唱団が 「ダイネ ツァウバー」 と歌うのが新鮮でした。 合唱が始まると、つい口ずさんでしまいます。 また、歌ってみたいなと。
Filed under: 能・狂言
狂言・大蔵流
猿婿
能・金春流
舎利
狂言は、なんと沢山の猿が猿語で会話をする、という楽しいもの。面白いことを考えるものです。 映画でも「猿の惑星」があるように、人間に近いからこんなお話が組みたてられるのでしょう。
お能は、足の速い鬼、足疾鬼(そくしっき)と足の速い仏、韋駄天との追いかけっこのお話。そうか、韋駄天は仏様だったんだ、と。「天」ですものね。佛様を守る神様でした。舞台に置かれた一畳台はある時は祭壇、そして舎利殿、さらに天井世界をも表します。ほんと、お能を観るときは頭を柔軟にしないとついていけません。それが面白いのですけどね。
Filed under: 文楽・歌舞伎
どうにか数分遅れで慌てて飛び込んだ国立劇場。舞台をみたら ん、清盛 ん どこかでみた顔 えっ「吉右衛門」 今回は「鬼界ヶ島の場」だけではなく「六波羅清盛館の場」もあったのです。俊寛の自害する妻「東屋」は菊之助。 吉右衛門の平清盛と俊寛の二役は25年ぶりとか。
「六波羅清盛館」が終わり「鬼界ヶ島」 今回の吉右衛門の俊寛、私にはとても不思議なものに思えたのです。今まで最後の場面、島に取り残され、岩に登って都のに戻る船を見る俊寛には船に乗ることができなかった「未練」を感じていたのですが、それがないのです。 諦めではないのですが「これで良かったのだ」という心からの人生の納得を感じたのです。こんな俊寛は初めてでしたし、もう一度観たい、と思ったほどに印象に残りました。
とりあえず慌ただしい1日が終了。
Filed under: 文楽・歌舞伎
チケットを確認していたら、あ〜ら大変、 歌舞伎座と国立劇場と1枚づつ「11月12日」なんてのを発見。注意してチケットを取ったつもりなのだけれどやってしまいました、ダブルブッキング。 歌舞伎座は第一部、 国立劇場も第一部。これはアウトと思いきや、歌舞伎座は11時開演で終わるのは11:45、国立劇場は12時開演。急げば間に合うかもしれない。 猿之助の早変わりを堪能し、投げた蜘蛛の糸に拍手喝采をしながら脱兎の如く歌舞伎座を駆け出し、国立劇場へ。 大変でした。
Filed under: 能・狂言
狂言・大蔵流
「若市」(にゃくいち)
能・金剛流
「龍田」
面白いことに「狂言」の女性は強い人が多い。 この「若市」も花好きな尼僧が持っていたお花に言いがかりをつけ、それを奪い取って道に捨てた住持に仕返しをする、というお話。 なかなか痛快です。
「千早ふる 神代もきかず龍田川 からくれないに水くくるとは」在原業平の歌で有名なあの「龍田川」の龍田明神のお話。行ったことのない「龍田川」ですがよほど紅葉が綺麗なのでしょう。 紅葉にかけて衣装も素晴らしい。 日本の織物の素晴らしさを痛感します。
指揮・チェンバロ: 鈴木優人
リナルド: 藤木大地
アルミーナ: 森 麻季
アルミーダ: 中江早希
ゴッフレード: 久保法之
エウスタツィオ: 青木洋也
魔法使い: 波多野睦美
アルガンテ: 大西宇宙
使者: 谷口洋介
セイレーン: 松井亜希・澤江衣里
管弦楽: バッハ・コレギウム・ジャパン
楽しいステージでした。 藤木、久保、青木さんの三人のカンターテノール。 そして森さんの美しい Lascia ch’io pianga(私を泣かせてください)。イタリア歌曲集の中で、私の大好きな曲、思わずその美しさに落涙。
そして何よりお見事な鈴木優人のチェンバロ。 大塚直哉との2代のチェンバロの共演は素晴らしいものでした。 ついチェンバロはレスタティーボの間に弾かれる簡単なパートのように思われがちですが、とんでもない、すごい迫力でした。 ますます目の離せない「バッハ・コレギウム・ジャパン」です。